#19 by ritsuo / 2014.02.27
ニュースレター

ふつうのおじさんたちニュースレター #0009

国立再接続裁判は、東京地裁で結審

昨2月18日、東京地裁で国立住基ネット裁判の後発分 再接続経費裁判 が結審しました(今後の日程は後述)。

これで、現段階で行われている国立住基ネット裁判2つは、いずれも判決待ちになりました。

○なお、同じ国立市民原告による住民訴訟から始まり現在は市が元市長上原さんに対して損害賠償を請求している訴訟 国立大学通景観裁判 は、弁論の再開が決まったそうです(こちらも日程下記)

○ややこしい裁判のいきさつについては▼こちらですっきり(?!)

>>東京・国立で起きているややこしいこと

今後の日程

  • 再接続経費裁判(住民訴訟:東京地裁)判決言渡:5月16日(金) pm.1時25分 東京地裁803号法廷
  • 切断経費裁判(損害賠償訴訟・2審:東京高裁) 判決言渡:2月26日(水) pm.1:10 東京高裁717号法廷

*景観訴訟の弁論が一時延期されていたのは、国立市議会で昨年末、「国立市が上原元市長に対して有する債権を放棄する」決議が可決されて、判決日が決まっていた景観裁判に大きな影響を与えることになったためのようです。このため、上記日程は「弁論再開」です。判決ではありません。(詳しくは上記景観訴訟Webサイトを参照)。

原告側主張は「違法な支出」だけで終結

再接続経費裁判で補助参加人(前市長・元市長)は

  • 切断は違法ではない(18日にも、上原さん関口さんの長文にわたる弁論書が提出されています)
  • 原告の「再接続の経費」の計算には、再接続とは関係ない多くの経費が含まれている
  • ただし、再接続の経費が明らかでない費目も含まれており、「損害額」は特定されていないことにもなる
  • また、住基ネット切断以降、再接続までの間、接続していたら支出していた多くの経費の支出を免れてきた(「利益」を得てきた)が、これは明らかに再接続とは関係ない費用を除いた金額よりも大きい
  • したがって、「切断」が違法だったとしても、損益計算をすれば国立市に「損害」は出てはいない(「利益」を得ている)といえる

という指摘を、具体的な計算によって行いました。しかし原告住民(おじさんたち)は、こうした指摘について有効な反論をほとんどしておらず、当初の訴状にある

違法な支出だから前市長・元市長が賠償すべきだ(市は請求すべきだ)

という主張の延長で弁論を展開していました。

原告たちの「反知性主義」

今日の朝日新聞(2014.2.19朝刊・文化欄)に、

「反知性主義」への警鐘

という塩倉裕記者の署名の記事があり、そこでこんな指摘がされてました。

  • 自分が理解したいように世界を理解する「反知性主義のプリズム」が働いている
  • そのため、意見の違う相手側にだけ問題があるとしか認識できない人たちの声がひどく大きくなっている。

なるほど、一連の国立住基ネット裁判や景観訴訟に見られる原告住民側の

違法な支出だから前市長・元市長が賠償すべきだ(市は請求すべきだ)

という主張は、原告たちが「自分が理解したいように世界を理解した」ために、思いついてしまった典型的な「主張」だと考えれば、そのややこしさの起源も理解できそう。

幸い、塩倉記者がこの記事で危惧している「大衆の『感情』をあおる」「ポピュリズムの政治」は、国立市では成功してません。

この記事のまとめで、「反知性主義に対抗する足場」について、佐藤優さんは次のように言ってました。

  • 誰かが自分に都合の良い物語を抱くことは認めるが、
  • それを他者に強要しようとする行為には反対する。
  • つまりリベラリズムです。
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